のれんは日本に古くからあるもので、生活に身近な日用品であったと同時に工芸品としての価値も備えています。

それぞれの時代にフィットする洒落た要素があって、インテリアを構成する一部であることは間違いありません。

自宅のインテリアとしてお洒落なものをかけて楽しむ方もいますが、一般的には、のれんといえばお店などの商業施設・店舗などで業務用に用いることが多いかと思います。

そのデザイン次第ではお店の印象を左右するため、製作にはこだわりたいところではないでしょうか。

のれんの製作へのこだわり

そこで、作る上でおさえておきたいコツを見ていきましょう。

まず、看板のようにそこだけ目立ってしまうというよりも、全体の空間とマッチさせることが必要です。
そこで「色選び」が大切になってきます。空間全体のトーンにフィットするもので、全体の色合いが整うものを選びましょう。

つまり主張しすぎず、かつ大切な役割を担ってもらうことが大切になるのです。

次が「イメージを合わせる」ことが必要です。
例えば、ちゃんこ屋さんのお店にイタリアンカフェ風ののれんが掛けられていたらイメージが合わなくなります。

店舗なら提供する商品やサービスのコンセプトに合ったものを用意することが大事です。

オリジナルを専門業者にオーダーする

のれんを製作する際には、専門業者にオーダーをすることが一般的です。

専門業者では素材・色・大きさなど多くの選択肢の中から選んで発注できるところが多く、デザインにしても自分で用意したものを使うことも、お願いすることも可能ですのでセンスに自信がないという場合でも安心して依頼することが出来ます。

自分で用意したものを入稿する際は、フォトショップやイラストレーターのデータの他、手書きなども受け付けてくれることが多いです。

手描きのデザイン

ただし、デザインまで依頼する場合は別料金が派生する可能性もありますので、事前に確認しておくと良いでしょう。

素材は「綿」「麻」「綿麻混紡」などがありますが、その風合いによってだいぶ雰囲気が異なってきます。

また、機能面でも撥水や防炎加工が施されているのれんもありますので、掛ける場所によりそれらから選ぶことも必要でしょう。

色に関しては、日本独特の伝統色といわれるものを多く用意しているところも多く、色展開が豊富な中から選択する楽しみがあります。

また、のれんサイズのオーダーはどこまで可能か、確認しておきましょう。
セミオーダーなのか、それとも細かい単位で指定が可能なのかは事前に知っておくことが大切です。